いまさらですが・・・松脂? [音楽]
先日?年ぶりに松脂を買い換えました。擦弦楽器はこの松脂を弓の毛に
擦り付けておかないと音が出てくれません。
今まであまりこだわりなく、いつもメンテでお世話になっているお店のおすすめを
買って使っていました。しかし、しばらく前からどうも松脂をつけても弓の弦に対する
引っ掛かりが弱く、しかもそれほど多量に付けている訳でもないのにやたら白い粉
が表板に降りかかっています。
これが今まで使っていたJADEという松脂。
どちらかというと軟らかめの物。長年使って脆くなって割れやすくなっています。
しかも日本の熱い夏を何度か越したためか、形が変形しています。
松脂は何で出来ているのか、いまさらですが調べたら「松の樹脂と柔軟性を維持するための
油分」といういたって単純なもので出来ているようです。しかしその松の樹脂の質と
混ぜる油分の割合、さらに製法で色々とタイプの違う松脂となるようです。
松脂にとって熱で溶けて変形すると、混ぜこんだ油分は蒸発して失われていきます。そうして
月日が経つうちに粘り気が減り、脆くなる様です。こうなると寿命でしょうか。
今回新調した松脂はフランス製のベルナルデルです。
さらっとしたタイプで日本での使用者が多いという評判です。いくつかある定番の一つのようです。
前の松脂の付いたまま、上から新しい松脂を付けて弾いてみました。
すると予想以上に良くなりました。はっきりと違いが判ります。恐るべし松脂!
松脂を夏用冬用使い分けている人もいるらしいのですが、とりあえず新しい松脂で今年の夏を
越してどんなかんじか?またご報告したいと思います。
コメント 0